がーべら設立の精神

設立趣旨

1 趣 旨

昨今、日本は成熟した社会を持つ豊かな国だという認識が一般的だと思いますが、実際は多くの問題を抱えています。
そのうちの一つが、格差社会における子どもの学習機会の不平等です。家庭の経済状況により、やる気はあっても就学の機会や部活動などの運動の機会が制限され、将来の進路についても選択肢が限られる状況にある子ども達がいることも事実です。
もちろん、子供教室や進路指導等の教育支援事業は、地域ごとに行政、あるいは民間の施設として設置があるところもあります。しかし、実施場所が生活圏内から外れていたり、世間への認知度の低さから有効活用しきれていない現状があります。特に、ひとり親世帯等の支援が本当に必要な人たちに情報や支援が届いていないことが問題であると感じています。
そこで、私たちは広く地域の児童及び学生を対象とした学習塾やスポーツチームの運営をしたいと考えています。また、保護者にも各自治体の教育支援事業等の情報共有の場の提供を行っていきます。こうした活動により、さまざまな家庭環境で生活する子ども達に等しく学習の機会、運動の機会を与え、家庭環境に左右されずに子どもが健全に成長できる社会の形成に寄与することを目的とします。

2 申請に至るまでの経過

私自身、子どもの所属するスポーツチーム、PTAや地域団体の活動を通じて、子どもや学生、保護者の方々から話を聞く機会が多くありました。その中で、団体競技をやりたいけれど場所がない、経済的な理由で学校以外での学習塾やクラブ活動は難しい等の意見が多いものの、どの世帯も学習やスポーツに対する意欲は高いということを感じました。
そこで地元の教育委員の方や市議会議員の方に、子ども達の支援活動に関する相談をさせていただいたところ、こうした活動を地域に定着させ継続的に推進させるためには、行政や関連団体と連携を深め、地域住民の方に認知していただくことが必要不可欠であるという助言をいただき、NPO法人の設立を決意した次第です。
NPO法人という特定非営利活動法に則った運営基盤を備えた組織を確立することにより、地域住民の皆様が安心して参加していただける体制を作ったうえで、各自治体や地域住民の皆様と協同して広く地域社会に貢献する活動を進めていきたいと考えています。

令和元年5月12日
NPO法人 がーべら